鷹龍学園
2
「……あははー…2人ともさっきぶりです。」
俺はそう言いながら、少しずつ後ろに下がった。
恭哉も俺と一緒に少しずつ後ろに下がる。
あー…この2人から逃げるのは、難しそうだな…。
「りーつ、なんで逃げるの?お願いだから俺に捕まってよ!」
「晴先輩…なんか怖いですよ。」
…晴先輩が真剣だ。
「そんなことはないよ。よし、幸介捕まえるよ!」
そう言って俺たちの方に来る先輩たち。
ヤバいっ!
「恭哉、逃げるぞ!あっちのドアから逃げよう!」
「…わかった。」
俺と恭哉は反対側にあるドアから逃げようと、走ってそこに向かった。
「あ、待て!」
そのあとを追いかけてくる、晴先輩と幸介先輩。
って、速っ!
予想以上に2人が追いかけてくるのが速くて驚いてしまう俺。
「葎、何やってんの!速く!」
反対側のドアのとこにたどり着いた恭哉がそう叫んだ。
おっと、ヤバい。
俺は急いで、ドアに向かって走った。
よし、これで逃げ切れる。
そう俺が確信したとき、
ガシッ
「捕まえた。」
俺の腕は晴先輩に捕まった。
うそぉぉー?!
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