鷹龍学園 3 「……しゅ、ん?」 「ごめん…俺は、お前を泣かすつもりはなかったんだ。」 「舜…。」 「…ただ、お前に触れたくて…他のやつなんかにお前を渡したくねぇんだよ…。」 ……舜。 「……意味わかんないこと言ってんじゃねぇよ…。それに、…俺は泣いてねぇ。だから、謝んな…。」 「葎、…怒ってねぇのか?」 「……忘れた。」 「……葎。」 俺はなぜか舜がしたことを許していた。俺もなんで許したかわかんねぇ…。ただ、謝ってるときの舜が本当に苦しそうだったから…。 それに、舜は俺に謝ってくれた。だから、許した…。…それだけのことだ。 「…舜、もう二度とすんじゃねぇぞ…。」 「……。」 「……おぃ、なんで黙んだよ。」 「…いや、…それは無理だと思って。」 「はぁ?!なんでだよ!」 「…いや、この先、葎が俺のこと好きになるかもしんねぇだろ。だから、約束は出来ねぇなって。」 ………ムカ。 ドカッ! 「…っ、」 「一生そこで痛がってろ!」 俺は舜のアソコをおもいっきり蹴ってやり、痛がってる舜を置いて、教室から出ていった。 あいつを許した俺がバカだった! あんなやつもう知らねぇ! 舜なんか、 だいっきらいだー!! [*前へ][次へ#] [戻る] |