鷹龍学園
2
「…なぁ、葎。」
「……なんだよ。」
てか、離れろ。
「………キスしていい?」
「な?!//」
何言ってんだこいつー!!意味わかんねぇ!!
てか、俺に聞くなぁー!!
「……するのか?」
「だ、誰がするか//!!」
「いいだろ、減るもんじゃねぇし。」
「よかねぇー!」
てか、なんでキ、キスしたいんだよ!!
それに、俺は男だ!
「何が嫌なんだ。俺ら、一回してんじゃねぇか。」
「あ、あれは//
……事故だ事故!」
あんなの俺は認めてねぇ!
「………ふ〜ん。」
「……なんだよ。」
「…葎、俺がファーストキスの相手で良かったな。」
「なっ//何言ってんのお前!」
「…違うのか?葎はそういう趣味はねぇんだろ。だったら、俺が最初の相手だろうが。」
「っ//てか、その変な言い方すんな!それに、ファーストキスじゃねぇよ!」
「……なんだと?」
…あ。
やべぇー…思わず言っちまった。てか、舜がめちゃめちゃ不機嫌だぁー!
「ファーストキスじゃないだと?」
「いや、それは、その…」
「……ムカつく。」
「え、んっ────!!」
俺は舜に唇を奪われた。
って、そんなこと言ってる場合じゃねぇー!
「んっ…ん…っ…やめっ……ん!」
こいつ…舌入れやがった。
「ん………んっ…しゅっんっ…ふぁ……んっ」
「…っ、俺、我慢出来ねぇや。」
「…んっ…ひゃっ!」
俺は舜のした行動に驚いた。
あろうことか、舜はズボンの上から俺の俺の…俺のものに触ったんだ。
「しゅ、んっ…おま、どこ触って、んだよ…。」
「……感じたか?」
「なっ//そんなわけひゃっ……っ。」
なんだよ、こいつ…
ホント…
意味わかんねぇっ…。
なんで、俺が…
こんなこと…
「う…ひっく…うっ…意味、わかんねぇ…うっ…」
俺はなんだか怖くなって泣いてしまっていた。
…泣きたくねぇのに、涙が勝手に出てくんだよ…。
「……葎、お前…。」
「見んじゃねぇ…くっ…うぅっ…なんで、なんで…こんな……」
俺は流れ出る涙を止めるのに必死だった。
でも、拭いても拭いても涙は止まってくれなかった。
俺は舜のしたことが怖かったんだ…。
ホントに怖くて…
「…ごめん。」
「え…。」
そう言った舜に俺は抱きしめられていた。
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