鷹龍学園
2
それにしても…
あれは恥ずかしかったな…。
俺は手で顔覆い、雅兄にしたことを思い出していた。
――――――
「……ま、雅兄…、お、俺、雅兄がちゃんと、か、会長の仕事をしてるとこ、みたい、から…だから、………頑張ろう?」
ストップ、ストッープ!
何、
思い出してんだ俺ぇー!!
てか、なんだアレ?!
俺、なんで涙目なの?!
しかも首かしげるって、何がしたいんだぁー!!
そう、俺が雅兄したこと、
それは
涙目&首をかしげる
だった…。
大輝が、それをしたら雅兄はちゃんと仕事をするよ、って言ったからしたけどさ…俺へのダメージが大きすぎるじゃないか!!
いや、前にも似たようなことはしたけどさ…。
それとこれとは話しが別なんだよ…。
…まぁ、結果は、大輝の言う通り、雅兄はちゃんと仕事をしたんだけどね…。
そりゃぁもう、上機嫌で。
……ホント謎だよ、雅兄。
…だけどな、問題はそのあとなんだよ…。
俺が先輩たちの方に視線を向けると、みんなバッと顔をそらすんだよ…。
俺が何度顔を向けて、俺の顔を見ようとしなかった…。
…あー!!そんなに見られないほど、俺の顔は酷かったのかよっ!!
…いいもん、俺だって、わかってるもん…。
だからってさ、あからさまに顔をそらさなくたっていいじゃんか…。
それに、それをしろって言った大輝さえも、俺の顔を見ろうとはしなかったし…。
…ホント、俺泣きそ。
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