鷹龍学園 鬼ごっこ ――――――― ―――― 「そっちはいたか!」 「いや、いない!」 「じゃぁ、あっちを探そうぜ!」 「そうだな!」 バタバタと足音があちこちから聞こえてくる。 俺たちは今まさに鬼ごっこの真っ最中だ。 あのあと、無事大会を再開出来、俺は今、草むらの中に身を潜めている。 今回の大会は、その名の通り鬼ごっこをするものだった。 俺は逃げる側。 鬼に自分のネクタイにつけてるチップを取られた負けらしい。だけど、ペアのどちらか1人でも逃げきれば勝ちだとか。 時間は3時間。 んで、最後まで逃げきれたペアには、豪華商品が与えられるんだって。 …でも、途中で鬼に捕まって自分のチップを取られてしまったら、その鬼の願いを1つ聞かないといけならしい…。 どんなルールだ…。 …まぁ、だから、鬼の人たちも必死に探してんだよ。 ちなみに、鬼は生徒会が決めた人たち。 だけど、その中に舜たちがいた気がしたんだよね…。 それに、生徒会の人たちも今回は鬼側に回るみたいだし…。 なんか嫌な予感…。 [*前へ][次へ#] [戻る] |