鷹龍学園 いい考え 「…泰、もうそろそろやべぇぞ。生徒が騒ぎ出してる。」 幸介先輩が泰先輩にそう言ってきた。 まじかー… でも、まだ雅兄が… 「……はぁ、ホント困ったな。」 「藤堂先輩、俺にいい考えがあるんですけど。」 突然大輝がそう言って、俺たちの近くに歩いてきた。 大輝、今まで離れて観察してたな…。 てか、いい考えってなんだろ。 「葎、ちょっと耳貸して。」 「え?」 大輝は俺が許可する前に俺の耳元で話し始めた。 俺はその話しを何の気なしに聞いていた。 だけど、大輝が言ったことに俺は耳を疑った。 「え、ちょっとまて、大輝。………マジでそれをするのか?」 「頼む。これは葎にしか出来ないんだ。」 「いや、そう言われても…」 「……頼む。」 ……うぅ、大輝…。 でも、………それをしたら雅兄、ちゃんとするんだよな……? いや、でも… ……あぁー! 考えてもしょうがない! よし。 俺は覚悟を決めた。 そして、俺は口を開く。 もうどうにでもなれだ! [*前へ][次へ#] [戻る] |