鷹龍学園 2 「……り…、…葎。」 「はい?!」 俺は後ろから葎と呼ぶ声に驚き、返事をしながら後ろを振り返った。 「……大輝?」 「葎、ちょっと来て。」 「え、ちょっと大輝。」 突然現れた大輝に手を掴まれ、そのまま大輝に連れていかれる俺。 ちょっ、大輝、俺をどこに連れて行く気なんだ! ――――― ――― 「………ここって。」 大輝に連れてこられた場所は体育館の舞台袖だった。 ……まさか。 「…葎、ごめんけど、 アレ、どうにかして。」 大輝が申し訳なさそうに指さしながらそう言った。 その指の先には… 泣きながらだだをこねる雅兄がいた…。 アレって、雅兄ですか…。 [*前へ][次へ#] [戻る] |