鷹龍学園
みんなの視線
「………恭哉、なんでみんなが睨んでるか…わかる?」
「……葎が俺に抱きついてるから。」
え?
「……それが理由?」
「………たぶん。」
んー…
俺は不思議に思いながらも、恭哉から離れようと手を緩めた。
そのとき、俺は誰かの手によって首根っこを掴まれ、そのまま持ち上げられていた。
「え、………光?」
小さい子供を抱くかのように抱えられてる俺。
…なんか、めっちゃ恥ずかしいんですけど。
「…………こいつばかりずるい。」
「え、何がずるいんだ?」
てか、光もめっちゃ不機嫌だ。
「……俺もギュッてする。」
ギュー
「うわ、ちょっ、光!」
何してんだ、光!!
俺は子供じゃねぇんだからそんな抱きつかれても嬉しくねぇぞ!
「あ!光ずりぃ!次は俺がする☆」
次は俺がする☆
じゃねぇー!!
翔、何言ってんだよ!
てか、クッキーを美味しそうに食べながら言うなー!
「おぃ!光、葎を離せ!」
いきなり舜がソファーから立ち上がって光に怒鳴った。
え、また舜がすっげぇー怒ってるんですけど!
って、みんながまた俺を睨んでるー!
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