鷹龍学園 2 「……はぁ、葎、これってどこに向かってんの。 てか、 ここの階ってまさか…。」 「え?生徒会室に向かってんだけど。」 ほら、あとちょっとで生徒会室に着くぞ。 「……俺は帰る。」 「なっ!おぃ、そっちは生徒会室じゃねぇって。」 恭哉、どこに行こうとしてんだよ! てか、ここまで来て帰られてたまるか! 「…俺は生徒会室に用はない。」 「そんなこと言うなって…、俺、組む相手を見つけて来ないと酷い目に会うんだって!」 あの中から選ぶとか… マジ無理…。 「……なんで組む相手が俺なんだよ…。」 「………なんでかな。」 「…………帰る。」 「あーごめんなさい!!嘘です!俺は恭哉と組みたいんです!だって、俺ら友達だろ…?」 ピタッ 「…………友達…。」 俺がそう言うと恭哉の動きが止まった。 よし、今だ。 「行くぞ!」 「え、うわっ。」 俺は恭哉を引っ張って生徒会室まで走った。 恭哉を手放すわけにはいかないんだ! [*前へ][次へ#] [戻る] |