鷹龍学園
3
「…またやっているのか、あいつらは。」
「あ!幸介先輩!おはようございます!」
俺と泰先輩のとこに幸介先輩がやってきた。
「…あぁ。」
「…先輩、顔赤いけど大丈夫ですか?」
なんでか知らないけど、幸介先輩は俺が話しかけると顔を赤くするんだよな。最初に会ったときもそうだったし。
「…大丈夫だ。」
「そうですか?」
うん、幸介先輩は優しいんだけど、なんだかよくわからない人だ。
「幸介、あいつらをどうにかしてくれないか。」
「…泰がしたほうが言うこと聞くと思うんだが。」
「いや、…そう何回も怒るのはきつくてな。」
「なるほどな。だが、俺が言っても聞くようなやつらじゃないぞ。」
「…はぁ、そうだよな。」
…この2人、よっぽど苦労してんだろうな。なんか可哀想になってきたよ…。
あ。
「だいきー!」
俺はふと視界に入った大輝を呼んだ。
大輝は大きなため息をついて、俺らの方に歩いてきてくれた。
「…葎、出来れば俺を呼んでほしくなかったよ。」
俺の横にきた大輝はすごく残念そうにそう言った。
「なんで?」
「今の先輩たちと関わりたくなかったから。ホント迷惑してんだよね、先輩たちには。」
そう言った大輝の目は…
マジだった…ι
大輝も苦労してんだな…。
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