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新感覚RPG Sexual Fighter(本編)
◆久々の汁D◆

浣】『まずは正式な手続きを完了させたい。とりあえずお前のスタントを見せてくれ』

勝】『あ?あぁ…』

勝は汁Dを手招きして呼び寄せた。

しかし以前は手の平サイズだった汁Dは、いつの間にか小型犬ぐらいの大きさになっている。

勝】『あれ?お前しばらく登場しないうちにデカくなった?』

不思議そうに頭を捻る勝。

浣】『スタントは主人のレベルと比例して成長するんだ。
外見、性格、強さ全てがお前の行動次第で変化するのさ』

『そんなことも知らないのか』と言わんばかりに説明を付け足す浣腸院。
いつの間にかチェリーを口に加えてレロレロしている。
好物らしい…。


浣】『ではこれからお前らのコードネームを決める』

勝】『コードネームなんかあんのかッ?!』

浣】『いちいち五月蝿いな…

いいか、俺達の仕事は裏社会や闇組織の領域…本名でやる馬鹿がいるわけないだろう。
さっき紹介したのも全てコードネームで本名ではない』

勝】『そりゃ本名であの名前はないだろ』

浣】『いちいち五月蝿いなぁもう!!

とにかく!芸名とか源氏名みたいなもんだと思ってくれ』

勝】『あいよ〜。で、スタント呼んだけどどうすりゃいいわけ?』
浣】『まずはお前達の戦闘スタイルを見せてくれ』

プレイヤーが各戦闘スタイルに分かれるように、スタントにも色々な戦闘スタイルがあるらしい。
そのためスタントとプレイヤーの組み合わせもかなり多種多様となっている。

勝】『つっても俺ら一緒に闘ったことねぇし。
んな事急に言われてもわかんねーよ』

浣】『スタント能力は【テンション】を上げることで発動、発揮される。
とりあえずテンションを上げてみろ』

勝】『んな急にテンション上げろったってよー…』

ブツクサ言いながらも集中してみる…が一向にテンションは上がらない。


勝】『やっぱこれしかねぇかな…』


少し考えた後に勝はDIOを操作して、アイテム画面から芋焼酎を取り出した。

浣】『なっ何を…?!』

浣腸院は攻撃されると勘違いし身構えるが、勝は気にもせずそれを自らの口にくわえ、一気に流し込んだ。

……ゴクゴクゴク

浣】『なッ…これはッッ アンデット系…まさか本当だったのかッ?!』

勢いよくストレートのまま芋焼酎を飲み干してゆく勝。
800ミリリットルの酒は瞬く間に消えた。

ほんの数秒で全て飲み込み、平然としたまま空きボトルをポイ捨てする。

腸院はDIOで勝を確認すると、ダメージは全くない。
むしろテンションが上昇している。

浣】『初めて見た…』

勝】『うンめぇえーッ酒最高!!

やっぱ上がるっつったらこれっきゃねぇよッ!!』

心底幸せそうな勝。

浣】『まさか本物とはな…

ホストやキャバ嬢相手に“自分はアンデット系だ”とハッタリをかます奴らは多い…

その類いだと思っていたが…違ったようだな。

芋焼酎をストレートビンダ…しかもこのスピード…流石だな』


しかし浣腸院の言葉を完全にシカトして次のボトルを取り出す勝。
もうスタント発動には十分なテンションなのだが、本人が止まらない。

浣】『ちょッ 馬鹿おまッ…もういいからッ!』

浣腸院の必死の制止の甲斐あって、勝は若干いじけつつも飲むのを止めた。


浣】『…ッたくもう!
じゃ次、そのテンションを維持した状態で汁DにDIO向けて…

戦闘コマンドの【スタント】を選択。
これでスタントとの戦闘体制に入る』

疲れた表情の浣腸院に誘導され、DIOを操作する。
改めて見るとかなり機能が多く、慣れるにはもうしばらくかかりそうだった。


浣】『―んで、このボタンを入力したらOKだ。
ちなみにDIOからの対スタント電波は半径1.5メートルぐらいまでしか届かない。
それ以上離れてたらテンション高くても無理だかんな』
勝】『ハイハイ、りょーかいッ』

言いながら勝は決定ボタンを入力した。

するとすぐ足元にいた汁Dがピクンと反応してDIOを見上げる。

そして強烈なフラッシュがたかれ、眩しさに目を閉じてしまった。

その様子を静かに見守る浣腸院たち…

勝】『うわッ?!なんだよこりゃ!!』

慌てて様子で光の中から勝の声が飛び出してくる。
突然の展開に混乱してるのだろう…

浣】『落ち着け。
その光からしてお前らは【融合タイプ】…つまりコレは変身シーンみたいなもんだ』

勝】『まぢかよ!』

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