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新感覚RPG Sexual Fighter(本編)
◆もっこりもこみつ事務所◆
勝は予め教えられた所属事務所へと歩いていた。

性獣士とは発情期の獣並の性欲とスタミナを持ち合わせた戦士の称号だ。

また戦闘スタイルも獣に因み、各スタント(動物)の力を取り入れたり、合体して野獣化したりなどアニマルフォーゼを行うタイプが大半の様だ。

性獣士の他にも、隠密行動や調査などに長けた『ストーカー団』、対異性のスペシャリスト、ホストにも引けを取らぬ『ナンパ師』、各業種や事務所に出入りし、情報管理、仲介、交渉事の達人『スカウト族』など様々な団体が存在し、互いに競い合っている様だ。

この団体は全て国際(つーか団体)連盟のような組織【イカ臭い連盟】に属している。

なのでどの団体も基本的な仕事内容は大差なく『依頼をもらう(又は受ける)→依頼達成→報酬』といった流れだ。

また【イカ臭い連盟】共通の評価基準があり、これにより実力が判断される。

簡単には『依頼達成→評価UP』『依頼失敗→評価DOWN』だ。
しかしこの『依頼達成』に関してもランク付けが行われる。
『所要時間』や『的確さ』等々の総合点からSS(良い)〜F(悪い)のランクが与えられ、これらにどのぐらい評価をUPさせるかが委ねられる。

評価が上がる程依頼は増え報酬も上がる。
逆に落ちれば依頼は減り報酬も最悪だ。

スーパースターからティッシュ配り専門までいる差が激しい実力縦社会なのだ。

また事務所ごとの特色が強く、『情報入手』や『身辺調査』ばかりの事務所や『交渉』『立ち会い』『仲裁』などの依頼に片寄る事務所、アイテムなどの『入手』『奪還』を主とするルパンまがいな事務所まである。

ちなみに勝の所属する事務所はバリバリ武闘派で、依頼も『賞金稼ぎ』や『ボディーガード』など身体を張ったものが多い様だ。


勝】『あ、ここでいいや』

勝はタクシーを降りた。
もっこりもこみつ事務所は貫納射のすぐ隣の駅である【枕疑町(マクラギチョウ)】にある。

勝】『枕の疑惑の町ねぇ…毎度ながら良く考えるよ。
作者ヒマなんぢゃねぇの?』

ぼやきながら駅の前で辺りを見回す。

町並みはオシャレで人は貫納射に劣らず溢れている。
しかし人種は大きく異なるようだ。

セクシーランジェリーや派手なコスチュームに身を包んだ貫納射に対し、枕疑町の人々は武具やハイテクそうな機械などを装備した戦士が殆どだった。

勝】『ふぅん…俺にはこっちのが性にあってるぜ』

【イカ臭い連盟】本部が近隣にあるらしく、その影響が強いようだ。
よくよく見るとビルのショッピングモールは武器や防具、戦闘に関連するアイテム店などばかりだ。
一見は普通のブティックなのだが…

勝】『はは…藍が好きそうな場所だなッ』

そんな事を思いながら目的地に向かいマイペースに進む勝。
途中目につく武器屋でウィンドウショッピング堪能しているようだ。


かれこれ一時間前、一行は全員がバラバラな職場の為、別行動する事に決まった。
桜、高弘、惚乃花は【貫納射】、勝は【枕疑町】へ行き藍は【淫らみたい】へ向かった。
ちなみに蓮は会議で夕方から【乱行マークタワー】に行くらしいが、他に用事はないらしくホテルでのんびりしている。

本来ならそれぞれは在籍する職場の寮に入ったり実家通いをする。
しかしやはり特別待遇の蓮のおかげか、初ッ鼻からのホテル住まいとなった。

ホテル住まいをするには相当の金が掛かる。故に頑張って働きまくり職業レベルや戦闘レベルを上げ権力者に登りつめなければ到底無理な話…なはずだったのだが……ゴニョゴニョ

ちなみに紹介してくれたのはちぐひだ。
ここまでくると彼女はただのトレーナーには思えない…。

とにかく蓮に便乗したメンバー達は貫納射のどう見てもラブホにしか見えないホテルを確保出来たのだ。

各部屋にはパートナー同士が振り分けられる。
各々職種も仕事の時間帯もバラバラなのでそこを拠点に別行動が開始された訳だ。

とか何とか回想を廻らすうちに、勝は【もっこりもこみつ事務所】に着いた。

駅から徒歩10分ぐらいの場所で、外装は普通のビルにしか見えない。
しかし散々卑猥な目に合わされたせいで警戒心が極度に強まってしまっている。

エレベーター前で案内を見ると、事務所は8階だった。

勝】『8階…飛び降りたら死ぬな…
藍みたく飛べりゃいいのに…ピッ〇ロは嫌だけど』

ブツくさ言う間にエレベーターのランプが点灯した。
どうやら着いたようだ。

機械音声がアナウンスをする。

『股が開きます。ご奉仕ください』

勝】『違ェよッ!!普通ドアが開きます、ご注意下さいッてんだろがッ!!』

思わずツッコミを入れつつも、すかさず乗り込む勝。

【F8】のボタンを押す。
すると機械音声が奇妙に音割れしながら『アンっ』と悶えた。

勝】『…絶対ェ突っ込まねぇ…』

そしてドアを閉めようと【閉】ボタンを探すと、なぜか【締】と言う字だった。

勝】『…』

嫌な予感をさせつつ、【締】ボタンを押す。すると機械音声がアナウンスした。

『穴が締まります。喘いで下さい』

勝】『締まり良けりゃイイっつーモンぢゃねぇんだよッ!!』

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