新感覚RPG Sexual Fighter(本編)
◆ちぐひ×高弘◆
高】『お酒がなぁ…もう少し飲める方が…リアルの追及は申し分ないけど、プレイヤーとしては不満も出るよな。』
高弘はホストになるためにテーブルを学んでいた。
セットの置き方、水割りの作り方、火の付け方…だいたい桜が教えられたような事ばかり。
やはり男女の違いはあれど水商売の基本は同じだ。
ち】『どうだぁ〜?』
メンバーで一番最後になった高弘の元へやっとちぐひが現れた。
高】『あ、だいたいは大丈夫だと思います。』
ち】『それにしても、あんたがホストねぇ…』
ちぐひは高弘の全身を舐め回すようにジロジロと視線を注いだ。
高】『な…なんですか?』
ち】『あんたさぁ?…ふぅん…そぅゆぅことなのかな?』
高】『なんですかぁ〜っ!』
ち】『ちょっとやってみて。』
ちぐひがボタンを押すと桜の時のようにホストクラブのセットが現れた。
ち】『じゃあそこの3卓の相手して。設定初回客ね。』
高】『…はい』
3卓、つまり3番テーブルのプログラムの客は若い女性だ。
高弘は物怖じせず真っ直ぐに席へ向かった。
高】『失礼します。新人の高弘です。』
客の前で軽く片膝をつき、胸に手を添えるようにして頭を下げる。
その仕草には全く無駄がない。
女】『はぁい。』
高】『お隣に座らせて頂けますか?』
女】『はい…どうぞ?』
女は少し端により隣を空けた。
高弘はそこへスッと入り込み女に接近する。
高】『はいこれ…僕の名刺。さぁ、お姫様。何を召し上がりますか?』
高弘は正にパーフェクトだった。
ち】『やっぱりな』
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