新感覚RPG Sexual Fighter(本編)
◆ちぐひ×桜A◆
ち】『ストップ!』
桜】『え??』
桜は順調に接客していた。元々愛想がよくネットアイドルとして様々な男性を相手にしているだけあって筋がいい。会話も仕草も申し分ない。しかし、ボーイに灰皿を頼もうとしたときにちぐひから急なストップがかかった。
ち】『かなりいい線いってる。でも、さっきから見てるとボーイの呼び方がいまいちかな。』
桜】『ん?例えば??』
ち】『例えば、おしぼりなら雑巾絞るみたいに手を動かすじゃない?それで、冷しぼなら爪を擦る仕草のあとにおしぼりの動作でしょ?』
桜】『うんうん。それで?』
ち】『ボーイが爪を擦る仕草を見てなかったら?』
桜】『あーあったかいの来るね・・・』
ち】『だから、必ず一度ボーイの目を見る事』
桜】『ふんふん。オケオケっ。』
ち】『それから、店によってこの合図は若干違う場合もあるから自分の店で最初に確認するように。広いフロアだとキャストが大声出さないといけないじゃない?それはまた雰囲気がよくないから、ライターを高く掲げてつけるとボーイが用件聞きに来たりとかする場合もあるの。』
桜】『じゃー入店後聞いてみるのね。了解!』
それからも、細かい指導が続いた。足を組む場合はお客さんの座っているのと反対の足を上にする・・・とか、お客さんのタバコに火をつけるときは手元で火が見えないように囲って着火して、強さとか調節してから相手に灯す。そして手元に戻してから火を消す・・・とか、自分がタバコを吸う場合は片手をタバコに添えたまま聞き手で火をつけると女らしく見えるとか・・・それは本当に細かい指導だった。
桜】『そんなにキッチリやらなきゃいけないの〜?』
桜はすでにダレはじめている。
桜】『ゲームなのにつまんない・・・。』
ひ】『まぁお店の方針やカラー、お客さんの人柄とか自分のキャラクターってのもあるから絶対じゃないよ。でも基本として知っておいた方がいい。』
桜】『もぉ・・・』
ちぐひは一通りの基礎を叩き込むと後は応用と自主トレと言ってなんパターンかの客席をセットした。
ち】『ここはヘルプ、こっちが場内、で本指名と新規が二組。一組は2人組みでもう一組は接待の5人組。自分の仕事振りの採点を知りたいときは、こっちのモニターの所にスイッチがあるでしょ?これ押せば今のお客さんの満足度とかイロイロわかるから。じゃあ何か分からない事があったり用事があるときはDIOで呼んでね。』
桜】『はいよ〜』
そしてちぐひは次の部屋に向かった。
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