新感覚RPG Sexual Fighter(本編)
◆パセラ到着◆
徒歩五分程でパセラの看板が見えてきた。
バリアンリゾートをテーマにしたオシャレな外装で中々大きな施設だ。
ガラス越しに見える内装もセンスがよく、ゆったりとして雰囲気が良い。
看板にはレストランやビリヤード、カラオケなど各施設が紹介されていて、一見はちょっとしたアミューズメントパークに見える。
更には系列のホテルもあるらしく設備は大分贅沢だった。
蓮】『意外とマトモだな』
惚】『蓮様…油断しちゃ駄目です。
マトモと見せかけてマトモじゃないときもあります!』
惚乃花は労働組合の時のものみんたを根に持ってか、警戒体勢に入った。
桜】『とりあえず中に入りましょ!』
桜を戦闘に中へと入る。
広いエントランスの先には上品なインテリアが並ぶフロントが用意され、受付嬢が丁重な挨拶をする。
愛煙家の勝、藍はすぐさま脇のマッサージチェアが設置された喫煙所に走り去った。
ついでに闘いのダメージを回復している。
煙草は現実世界とほぼ同じ銘柄が自動販売機で入手できるようだ。
惚乃花も一緒に一服したいのだが、蓮に禁煙令を出されているためぐっと我慢した。
蓮は施設内を物珍しげに見ている。
一人雑用を押し付けられた高弘が、寂しく受け付けで手続きを済ませていた。
しばらくすると、各々勝手に寛ぐ一行の元にトレーナーが現れた。
女性にしては長身で、妙な迫力と説得力のあるオーラを纏っている。
いかにも面倒くさそうなやる気の感じられない態度をしている。
胸には【ちぐひ】と書かれた名札を着けた、偉そうなトレーナーはテキトーな口調で案内を始めた。
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