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新感覚RPG Sexual Fighter(本編)
◆現状整理◆
彼女の口調のせいかは分からないが…イマイチ危機感の湧かないまま冒険は投げ出すわけには行かなくなってしまった。

い】『んぢゃまたね〜。』

呑気に去って行くいづみ…


とりあえず彼女の説明によると、現在このゲームには約300人程プレイヤーがいるらしい。

会社関係者が好奇心でフライングスタートしていたり、正式に募集をかけて雇った人々による試験プレイの為のプレイヤー。

開発段階ではEDや対人恐怖症など各精神病の対策に…との案もあった事から軽度の患者一部によるプレイヤーも試験プレイという名目の下参加している。

また海外ではマイナーながらも既に発売が開始されており、母国懐かしさからプレイしてる人がちらほら…

以上約300人。

あとはプログラムによるコンピュータのキャラクターが殆ど…


しかし日付が変わりお店が開店すればその直後にユーザーのログインが始まってしまう。

既に話題が持ちきりとなっている為、予約は殺到しまくりな上に発売を首を長くして待つユーザーも溢れている…

この様子では、発売と同時に購入→ログインの流れは止められない・・・もし止めれば、このゲームソフトだけでなくRCS自体信用問題になりかねないとの事。

蓮はRCSを開発した会社の最高責任者であるためもちろんその自体だけは避けたい。やはり、極力発売を遅らせる事は避けねばならない。

すると発売開始になった瞬間にプレイヤー数が一気に増加し、爆発的に被害は広がり世間にこの事態もばれてしまう可能性は大幅に上がる。

現状では汚染地域は限られていてその地域に出入りできるようにレベルを上げるにはそれなりの時間を要する。まぁ少々の人数であれば感染しても世間に公になるまでには時間がかかる、あるいはもみ消しも有効手段として考えられる筈なので、そんなに急ぐ必要はないらしいが…

しかし、プレイヤーが増えれば競争率も上がり、プレイスキルを上げるにも何もかもが困難になることは間違いない。何にせよ解決は早いに越したことはないということだ。


惚】『なんだか…大変なことになっちゃいましたね…』

惚乃花は悲しげに蓮を見上げた。

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