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新感覚RPG Sexual Fighter(本編)
◆恐るべき生態◆
座り込む藍に向かってホスト達は次々に酒を投げつけてきた。

どう見ても適当に投げてるとしか思えないが、システムにより酒瓶は藍の唇にスッポリはまった。

他の酒瓶は藍の周囲にフワフワと浮かびながら待機している。

間髪入れずに一気コールを始めるホスト達。
すると酒は勝手に口の中へと流れ込んで来た。

藍】『う?!』

強制的に酒は藍の口内に流れ込み確実に体内に吸収されていく。

藍】『んんーっ!んーっ!』

勝】『藍!大丈夫か?!』

勝は駆け寄り酒瓶を取り外そうとするが、ビクともしなかった…。
むしろ、瓶を食われる口元から少し酒が滴りなんともエロチックで
思わず生唾を飲んでしまう。

勝】『俺はマニアか?マニアなのか??』

酒による攻撃は、最もポピュラーにして確実な戦略だった。

それなりのダメージを与えられる上に、ステータス異常を引き起こす可能性もある。
〈急性アルコール中毒〉や〈睡眠〉〈混乱〉など人によって様々な効果が現れる。

何よりも防御力の低下。
飲ませれば飲ます程、無防備になり、有利に戦闘を運べるのだ。

相手の攻撃も威力を落とし、命中率も下がる。

ホ2】『こうなったらこちらのペースだな』

厭らしい笑みを浮かべるホスト達…

勝】『お前等っ!ブッ殺す!』

勝はプッコロとの修行で習得した技を使う決心をした。
男を相手にアレを使うのはかなりの勇気がいる。
本当は死ぬほど使いたくないが、相手にダメージを与える可能性が唯一残っているのはこの技だけだった。


しかし、勝が技を発動させる前に、藍の酒瓶が空になった。

ホ1】『早っ!』

一瞬、一気コールが止まる。

藍は口まわりについた酒を拭き取りながら立ち上がる。
その顔はどこか清々しく、幸せそうな笑顔だった。

藍】『ぷはっ!美味ぇー♪』

全】『?!』

勝はDIOで藍のHPを確認すると、さっき色恋によって受けたダメージが何故か回復していた。

藍】『つーかコレ全部飲んでいいの?!遠慮なくもらっちゃうよー!!』

そう言うと今度は自ら酒瓶を掴み、口に運ぶ。
勢い良く酒は流れ込み、あっという間に二本目の瓶も空になった。
既にHPは全回復している。

勝】『お前っ…大丈夫なのか?!』

藍】『ん?つーか普通のビールだし。

勝さんも飲めばっ!はい!』


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あきゅろす。
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