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新感覚RPG Sexual Fighter(本編)
◆宿命の歯車◆
桜と高弘が間に入り、衝突は何とか回避できた。

翌朝、蓮の手配したヘリコプターで、一日だけ追跡をサボり、決勝を見るということで、全員が納得したようだ。





その夜…


適当なホテルに部屋をとり、やがて全員が眠りにつこうとしていた。










そこは、痛客グランプリ会場からは、さほど離れていない場所…

慣納射の街中にある、職安だ。


「お疲れさまでーす」

「お疲れさまー」


その日の仕事を終えた職員が、帰路に着こうという最中。



「ちょっ、待てよ、ケン次郎。
みんなで飲み行こうっつってんだけどさ、お前も来いよ」

ケ】『いや…俺にはやらねばならないことがなある』


「そーゆうなって。ってか俺先輩なんだから敬語使えし」

ケ】『む、すまない』

「この世界ぢゃ上下関係大変だぞー。
つーわけで先輩命令!」

ケ】『先輩命令…?なんだ?それは?』

「あー…先輩の言うことには従わなきゃいけないってこと!
まぁ、後輩であるケン次郎の宿命だな(笑)」

ケ】『“宿命”…?なるほど、これもまた、この世界に来た俺の宿命と言うわけか。
いいだろう…連れていけ』






―15分後



「お疲れー!みんなもう集まってる?!」

「おせーよ。早く飲もうぜ!
座れよ、ほら」




ケ】『ぬっ…』


「ん?どうした?ケン次郎」





旋律が走った。




全「なっ…なんだこの緊張感は?!!
何が起きた?!!」



ケン次郎の凄まじい眼光が、奥の座席一直線に放たれた。


その先には…







ケ】『裸オウ!!!』






上座に偉そうに踏ん反り返る、兄、裸オウの姿があった。




裸】『よもや、うぬが現れようとはな…
“先輩”とやら、これが貴様の言う宿命とやらか。
面白い』


「いや、そんなつもりじゃ…」


ケ】『裸オウ、貴様も“先輩命令”とやらに導かれたというわけか…』


「え?二人知り合い?つか何?どーゆーことよ?」


裸】『待っておったぞケン次郎』

ケ】『裸オウ”…!』


「ちょっ落ち着けよ。喧嘩すんな、な?ここは穏便に…」


ケ】『ほぉああーあーたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたた!!あたぁ!』


「あべし!!」

先輩は倒れた。

もう誰にも止められない!!


裸】『うおおああ!』

先攻は裸オウ!
凄まじいキックがケン次郎の胸に炸裂!!

先輩に気を取られたせいで、ケン次郎はモロに喰らってしまった!


ケ】『うぐぁー』


倒れるケン次郎…。


裸】『うぬの力、その程度か!!』

見下し、指指す裸オウ。

しかしあの強烈なキックが直撃したのだ。
ケン次郎のダメージは計り知れない…。


もう駄目か…と思ったその時だった。


ユリア「ケン…」


一瞬、祈るようなユリアの姿が現れた。

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あきゅろす。
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