新感覚RPG Sexual Fighter(本編)
◆桜のごはん◆
もはや歯止めを失った戦いの行方は誰にもわからない。
トイレの前には殉職した気高き酒の王子が転がっている。
桜】『……!』
桜はホストの屍の山から、一人のイケメンを掘り出した。
すぐに水を持ってかけよる。
桜】『大丈夫…?』
心底心配そうな顔で、桜はホストを介抱してやる。
持っていた水を飲ませる姿は、聖母マリアの暖かさと清らかさに溢れていた。
しかし左手には………
かつて惚乃花の部屋で見たのと同じ、即★淫乱剤がスタンバイしている……!!!
まさに天使の皮を被った悪魔だ。
桜】『さ、これを飲んで。』
イケメンホストからは死角になる位置で、即★淫乱剤を水に数滴垂らす。
本来女性用だが、男にも多少の効果を期待したらしい。
何も知らないイケメンホストは、朧気な意識ね中、それを飲んだ。
イケメンホスト】『…うぅ……』
桜】『あっ
大丈夫?しっかりして!!』
白々しい演技でイケメンホストを支える桜。
桜】『トイレに入りましょ?
私が肩をかすから…よりかかって…
行きましょう…』
ドアノブを捻る瞬間、桜は涎を垂らした。
慌ててにやけた顔に『清楚』な仮面をつける。
そして二人は個室に入ると、桜は内鍵をしっかりとしめる。
イケメンホストは力なく洗面所に座り込む。
それを腹黒い視線で舐めるように見下す桜。
その表情は本性を露わにしている。
まるで高級霜降り牛の厚切りステーキを目前にしたグルメのごとく
輝かしい満面の笑みで言った。
桜】『いただきまちゅ♪』
この時イケメンホストに抵抗する術がなかったのは、言うまでもない。
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