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新感覚RPG Sexual Fighter(本編)
◆落ち着かない勝◆
一歩、蓮の部屋ではビールを片手に勝が転がりこんで愚痴っていた。

勝】『はぁ…やっぱソワソワするっつぅか…
駄目だ…気になってビールが美味くねぇ!!』

蓮】『そのわりには既にビール3本目だが…』

勝】『いやなんだかんだ美味いんだよ…

―じゃなくて!
蓮はさ、気になんねーのかよ?』

蓮】『何がだ?』

勝】『何って、惚乃花だよ!惚乃花!!
嫌じゃねぇ?ホストとか心配じゃねーわけ?』

蓮】『ふむ、惚乃花は私の身体でなければ満足できないよう開発済みだからな…』

勝】『おっ俺だって!
藍だって俺のグラインドじゃなきゃ駄目なんだぜッ!!』

蓮】『張り合われても困るが』

勝】『うっ…

まぁ、つまりさ、
ゲームでもさ、ホストなわけよ。
なんか気にならんの?』

蓮】『うむ。

確かにゲームとは思えないリアリティを追求しているからな。
現実世界のホストクラブと変わらない雰囲気が堪能できるはずだ』

勝】『それだよソレ!!
心配じゃねー?!!
酒の席なんだぜ!

あんま束縛とか好きくねーけどよ…でも“俺のため”って理由でホストなんてさ…はぁ…』


蓮】『いや、店内でのバトルは原則で禁止なはずだし、
ゲームである以上、本人の了承を得ないプレイはあり得ない。
つまり“力ずくで無理矢理犯される”ことは有り得ないが』

勝】『でもよぉ、 あぁーなんつぅかさぁ…

うがああッ
駄目だっボキャブラリーが足らない!!

とりま、上手く言えねーけど、俺めっちゃ嫌なんだよ!!』


葛藤する勝。

しかし対する蓮は余裕があり冷静だ。


蓮】『藍は“お前のため”と頑張ってるんだ。
信頼して見守るのもまた必要ではないか?』

勝】『わかってんだよ!そんなこと!!

でもさぁ、お前は嫌じゃねーのッ?!!
ホストとかよくわかんねーけどさ、
心配にならねー?!
ゲームでもさ!!』

蓮】『何故、私に同意を求める?
肝心なのは自分が何を思いどうしたいかだろうが』

勝】『……っ』


蓮】『つまり、お前はどうしたいのだ?
ここで気のすむまで文句を言いたいのか?』

勝】『ちがうよ…』

蓮】『藍が気になるのだろう。
了承したこと後悔しているのだろう。
ならば成すべき事は明白なはずだ。
私に同意を求めるのでなく、自分がどう行動したいか、わかっているのではないか?』

勝】『…』

蓮】『ふっ…私はお前のそういう熱血漢な所、嫌いではないよ。

自分の気持ちに正直でありたいと思うのは決して悪い事ではないはずだ』

勝】『蓮…そうだよな。でもどうすればいいんだ?』

蓮】『私に不可能はない。さあ、支度をしよう。』



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あきゅろす。
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