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新感覚RPG Sexual Fighter(本編)
◆淫ドラと高弘◆
高】『さささささささ桜さん………何故ここにッ!』


インテリアの影から卓を覗くのは高弘。
話題が広がらなかったため忘れてる人も多いかもしれないが、実は高弘の職業は(何故か)ホストだ。
しかも労働組合にて就職した店は淫ドラ…つまりここだ。

高】『まさか…桜さん…仲直りするためにわざわざ店に来てくれた…?』

高弘は涙ぐんだ…が、当然この予想は大はずれだ。
実際は桜は高弘がどの店で働いてるかなど記憶してもなく、ここに来たのも『たまたまキャッチされたから』という完全なる偶然に基づいている。

なので、ミッシェルのテロによる垂れ幕事件で部屋を追い出され、カプセルホテルに居座る高弘の心情など、桜は微塵にも意識していない。

それでも今だけは都合のいい解釈で心を癒したいらしく、高弘は延々と感涙を浮かべていた。







桜】『ねぇねぇ、ジャニ系のイケメンとかいないの?
カッコイイ人つけてよ』


ホ1】『あ、それならタッキー的な人いますよ!
タッキー好きですか?』

桜】『え?!タッキーってタッキー&つば〇のタッキー??
好き好き!!
あーゆぅ顔好きなんだけど!!!
呼んで〜』


高弘をそっちの気に、桜はタッキーという魅力的な響きに心をときめかせている。

ホ2】『じゃあ呼んでみますよ!!
ちょっと失礼しますね』


桜】『きゃあ〜タッキーがいるなんてやるじゃーんッ!!
あははッ★』




やがてホスト2は一人のホストを連れて卓に戻ってきた。
連れてきたホストは長身でガタイが良く、面持ちは優しげないかにも“イイ人”的な雰囲気だが、タッキーには似ていなかった。

ホストは名刺をプロっぽく取り出すと、三人に配って行く。



【滝沢 司】

名刺にはそう書かれていた。


桜】『タッキー的って名前か?!!』

惚】『タッキー&つかさと言いたいの?!』

藍】『直訳すると【タッキー、そして司】みたいな?!』


三人は名刺の与える壮絶な衝撃に、思わず描写の濃い顔でツッコミを入れた。






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