新感覚RPG Sexual Fighter(本編)
◆お店のシステム◆
店内の作りはかなり広い。
西洋風の屋敷で正面玄関から広々としたエントランス。
中央には噴水のインテリアまである。
そこから左手の大きな扉の奥は食堂。
しかしダイニングと言うよりは喫茶店に近い。
点々とテーブルセットが配置されメニューもある。
有料だが食事も出来るようだ。
惚】『なんだかメイド喫茶みたいです…』
振】『まぁ似たようなものですぅ〜』
簡単なウエイトレス作業はやはり接待嬢が行う。
しかし指名客以外は会話はほぼ禁止。
必要最低限の会話のみ許可されていて、客が一方的にメイドを見るようなかたちになる。
指名のメイドと共に訪れ、一緒に食事をしたりメイド喫茶のような接客を楽しむことも可能だが、その際かかる時間は各コースの所定時間(90または60分)から引かれるらしい。
食堂の奥にはキッチン、裏手の廊下を挟んみロッカールームと待機室がある。
待機室では休んでスタミナを回復させたり、DIOを使って営業したりするようだ。
エントランスから右手には応接間がいくつか用意されている。
これは待合室の役割を持ち、主に指名してる接待嬢の順番待ちに使われる。
ここにお茶出しのアピールが可能となる。
風俗はキャバクラと違い、『今日はあの子』『今度はあの子』と指名がコロコロ変わることがよくあるので、既に指名が決まっていても十分に効果が期待できるのだ。
客、つまりはご主人様はロッカールームと待機室、事務室を除けば自由に見学出来るので、メイド業務を通じてアピールすることで指名をとるわけだ。
惚】『でも…会話だめなんですよね?
それってアピールになりますか…?』
訝しげに頭を捻る。
対して振股は、いつもの口振りで説明を付け加えた。
基本的に風俗は写真のみで指名を決めるのがほとんどで、本人を見るのは指名してから初てとなるものが大半を絞める。
なので本人の性格や雰囲気などはわからないのが普通なのだ。
惚】『へぇ…』
振】『ただそうは言ってもみなさんやはり好みがありますからねぇ…ハイ。
この店はアピールする機会が通常のソープより格段に多いはずですよぉ〜』
回りを見渡せば、ドジっ子を演じてわざとパンチラしたり、やたらテキパキ動いたり皆キャラクターが様々だ。
促されながらエントランス中央の階段を上がると、廊下に豪華な扉がズラリと並んでいた。
先ほども訪れた、接待部屋だ。
指定された部屋にボーイの指示に従い客を案内する。
中の部屋は応接室、寝室、メイドの自室など各シチュエーションに合わせて多様な種類が用意され、客の要望に沿って案内する。
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