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新感覚RPG Sexual Fighter(本編)
◆プレイ評価◆
惚】『えっ…ええええええええええッ!!

無理無理無理!
今は絶対に会いたくないッ!
いやぁああッ!』

惚乃花は力の限り拒否したが、完璧に、完全なるシカトを受けた。

返事も聞かず入ってくる振股に向かって、混乱と怒りが反射的に氷の攻撃を仕掛けた。

惚】『いやああああああッ!!』


放たれた氷は氷柱のように先端を鋭く光らせながら、振股目掛けて一直線に飛んで行く。

惚】『あァっ やばっ…』


我に返るも一瞬遅く、すでに氷柱は指先を離れていた。

瞬間、貫かれる振股を脳裏に浮かべながら、惚乃花は目を強く閉ざした。






――ジュッ…


振】『ンッふぅう〜…』

奇妙な音に続く、いつもの振股の声。

恐る恐る目を開くと、いつもの訝しげな思案顔があった。

振】『びっくりしましたよ〜ンふっふっふっ。

ん〜ッ

まさにガスだね』


そう言う振股の指先には先刻と同様に火が灯っていた。

しかし火力が大きく異なる。
力強い炎が猛々しく盛り上げられて、氷柱を飲み込んでいた。


惚】『えっ…それ、攻撃だったんですか…』振】『フッふぅー、だから煙草の火はつけられないんですよぉ…はい』

惚】『…』










その後、惚乃花は振股に攻撃したことを謝った。

振】『ンふっ〜驚きのあまり不本意ながらも…という訳なんですね〜
わかりますぅ、わかりますよ〜私にも身に覚えがありますぅハイ。

幸い怪我もしてませんからねぇ…では説明に入りますよ〜』


なんだか怒ってんのか気にしてないのか、なんとも分かりにくい口調ではあるが、とりあえずは話が進むようだ。

先ほど送られて来たデータは【現在の双葉(惚乃花)のセックススキル】をダッチワイフを通して数値化したもので、お客さんへのサービスのスキルにそのまま反映される。


惚】『もももしかしてっ…見っ…見てたんですかッ?!』

振】『いえいえ、私の所に表示されるのは【何をしたか】という文章と、それに対してダッチワイフが付けた評価点、つまり数字だけですよ〜ンふぅ〜』

惚】『…それでも十分恥ずかしい…』


顔を茹で上がらせて俯く惚乃花をそっちの気に、説明はドンドン進んでゆく。

サービススキル=セックススキルで、これを手っ取り早く上げるには経験値を積むこと…つまりは他プレイヤーとの戦闘で勝利するなり、講習(トレーニング)するなりしなければならない。

ちなみに戦闘レベルが上がると、プレイヤーの基礎体力や精神力などがアップする。
文字通り戦闘に関するスキルが上がるわけだが、基礎体力アップ=スタミナアップになるので接客出来る制限最大値が上がる。

惚】『制限最大値って何ですか?』

振】『ひとり接客するごとにスタミナが消費されるんですねぇ〜ハイ。

消費量は接客内容によって変化しますが〜…
そのスタミナが85%以上消費されるとそれ以上接客が出来なくなりますぅ、んふ〜


現在の惚乃花さんのスタミナだと4〜5人が限界かと思われますねぇ…ハイ〜』

惚】『へぇ…』


またトレーニングや接客をすれば職業レベルが上がる。
職業レベルが上がると技の習得や、技の威力、効力がアップし、比例してサービススキルも上昇することになる。
習得した技は戦闘、仕事の両方で応用出来るので、戦闘レベルのアップは職業レベルのアップに繋がり、職業レベルのアップもまた戦闘レベルのアップに繋がる訳だ。

惚】『つまり、稼ぐ為にはとにかく鍛えまくれって事ですね?』

振】『んン〜その通りですぅ〜んふぅ〜』

惚】『…』

振】『まぁ待機中や休日を上手く利用して下さい〜

ちなみにレベルアップやスキルアップしてもコピーに自動反映されるわけではないんですねぇ〜…ハイ。

その都度コピー作業をして頂かないと反映されませんので…ハイ、注意して下さいねぇ〜んふっふっ…』

惚】『…はぁ』

振】『それではそろそろ店内を案内致しますぅ〜』

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あきゅろす。
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