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篠田学園-1部-
3




イギリスでButterflyってチーム作ってんのに下っ端なはずが無い。


どんな関係なのかは知らないけど絶対何かある。


そう考えた俺は、学園に帰ったら馨夜を呼び出そうと考えた。

旅行中じゃ秀が邪魔で何も聞けないし、何より今はそっとしておいてやりたい。


連日のごたごたで疲れている筈だから。


まぁそれも学園に着いた途端に覆された。

放っておくとヒラヒラとどこかに行ってしまいそうで、気が気じゃなかった。


変に顔が広いし、一度どこかへ行くと更に知り合いを増やして帰ってくる。


小さく溜め息をつくと、俺は数日振りに自室の鍵穴に鍵を差し込んだ。



あと一時間もすれば馨夜がこの部屋へやって来る。

その前に少しでも荷物を片付けておこう。


俺は無意識に口許を緩めた。






「久しぶり、蓮」


扉を開け、さあ部屋へ入ろうと思った瞬間に聞こえた声に俺の機嫌は急降下する。


「この階へは部外者は立入禁止の筈だが?…志村」


ゆっくりと振り向いた俺の瞳に映った媚びるような笑みに、無意識に眉間に深い皺を寄せていた。







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