篠田学園-1部-
4
ピンポーン
「誰だ?」
「ふぁふぁんふえ〜
(わかんねぇ〜)」
突然の来客
俺の部屋なのだから,俺への客なんだろうけど
全く身に覚えがない
取り敢えず俺は口内に残るリゾットを飲み込み,玄関へ立った
「はぁい,どちらサマ〜?」
ガチャッ
「ハロー敦くんでぇす☆」
ガチャ
扉を開けた瞬間に目に飛び込んで来た顔に思わず扉を閉めた
ドンドンドン
「どうした?」
扉を叩く音を聞き付けてか,慶輔が訝しげに歩いてくる
「ふ,不審者が……」
「もぉ,失礼しちゃうな-
俺のドコが不審者なわけ?」
「あ,敦…おまっ,どこ…えぇ!???」
不意に聞こえた声に振り向いてみれば,
外にいる筈の敦が満面の笑みを浮かべて立っていた
「ん〜,敦くん最強だから
それと馨夜への愛♪」
右手でピースをつくる敦に
俺と慶輔は顔を見合わせた
「そおいや,なんの用?」
「え,馨ちゃん俺にやけに冷たくない!???
遊びに来ちゃいけないの!??ひどいっ,俺のは遊びだったのねっっ」
目元を隠して泣いた振りをする敦を一瞥すると俺は再び,
冷めてしまったであろう昼食の元へと戻った
「ひどっ,完璧にシカト!???」
この際,敦の事は無視しようと心に決めて
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