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篠田学園-1部-
2


シーン


辺りが静まり返るのが分かる



「えっ…俺なんか悪いコト言っちゃった!??」


「…お前偉い!!」


「は…?」


一人たじろぐ俺を抱き締めたのはいつのまにか真ん前にいた暁だった


「長年の悩みの種が消え去った瞬間だっ」


「頭壊れた?大丈夫かよ」


遂に壊れたか…
心の底から同情するよ


「同情はすんなよ
……至って正常だ」


「相変わらず素晴らしく勘がいぃんだな…」


暁はニヤリと笑うと
また例の如く教卓へ戻り,
上機嫌に口を開いた



「じゃ,今年は両方やるということでっ
午前はメイド喫茶,午後はホスト喫茶
ホール担当は…取り敢えず
馨夜はやれ」


「はぁ!???」


ガタンッ

大きな音を起てて立ち上がると背後で慶輔がうっと唸る声が聞こえた

どうやら立ち上がった勢いで椅子が慶輔の机にぶつかったらしい


「あ…わりぃ……
ってヵ,何で俺ぇ!???」


「俺が見たいから
あ,メイドとホスト両方やれよ」


「はぁぁぁぁ!???」


何言ちゃってんの?

俺のメイド姿なんか見て何が楽しいのか分かんねぇ

否,それ以前に俺をホール担当にする理由が不純すぎる


「ぜってぇやらねぇ」


決め込んで椅子にドカッと座って暁を睨む


それから少し経って
予鈴が鳴る

今日は始業日だからLHRだけだそうだ


そうそう,始業式は何か
夏休み中の登校日に終わらせていたみたいで
あとは本当に帰るだけなのだ




.

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