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篠田学園-1部-
4




「寝言は寝て言え
俺がいつ暁なんかと寝食共にしたっつの」


「いや〜ん,口悪いのね
“優等生くん”?」








「………」



「あ,怒った?
よかったじゃねぇか,
これで学校でも素で喋れるぜ?」




嵌められたっ…


不機嫌顔で睨みつけるが暁は黒板に何かを書いていて目が合わない



「…チッ……」


小さく舌打ちをすると
暁はクスクスと笑う




「っし,馨夜
自己紹介しろ」


暫くすると,カツカツと黒板の上を走らせていた手を止め,命令口調で言い放った


馨夜の“馨”の字が間違わずに書けているのが恨めしい


否,だからあんなに時間掛かったのか……



意を決して俺は,教室中を見渡した



頬を赤らめている者もいれば,汚い物でも見るような顔をしている者もいる


まずまずの反応だな…



「篠田 馨夜
このエセヤクザとは父繋がりの知り合いだ
………よろしく」


バレちまったもんは仕方ねぇ

俺は再度,凄みを効かせて見渡した



怯えているのが手にとるように分かる


まぁ,大したのはいなさそうだ



溜め息をついて暁に席を尋ねようとした時,
見知った顔を見つける











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あきゅろす。
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