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篠田学園-1部-
3



「あぁ,メールで
“Butterflyの馨が学園に来るから”って一言
日程とか時間とか
全くと言っていい程教えて貰わなかったしな…」


「あ〜,うちの父がご迷惑をおかけします?」


「そういや初代って馨の父さんだっけか?」


「そうだけど,学校で馨って呼ぶな
バレたらどうしてくれんの?」


不機嫌に睨みつければ
苦笑して頭を撫でてくる



なんかすっげぇ馬鹿にされてる気ぃしてきた








「ほら,ついたぜ?
“篠田くん”」


気がつくと俺達は教室の前にいた


「呼んだら入って来いよ」


「ん〜」


ガラガラと戸を開けて教室中に消えて行く



『知ってると思うが,
今日は転入生来るぞ』


暁の言葉にガヤガヤと騒ぎ出す教室


『“馨夜”
……入って来いよ』









はぁ?


何考えてんの!???


バンッ

大きな音を起てて戸を開くと満面の笑みで暁を見る



「何か?
僕は先生と親しい仲ではない筈なんですが」


「そう言うなや
短期間といえど寝食を共にした仲じゃねぇか」





しっかりと黒い笑みを浮かべていた筈だが,
さほど気にした様子はなく,暁はニヤリと笑った


ってか寝食って……








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