篠田学園-1部-
2
「俺の部屋だ,入れろ」
「お客様に紅茶でも…」
「俺等って部外者ぢゃないんじゃん」
「敦,敬語つかいな
それと,俺と馨夜は職員室に行かなくちゃいけないんですが?」
わお,俺って愛されてる〜♪
「知るか,お前らもたまにはSHR位出ろ」
玲也は俺の腕を引っ張り,生徒会室の中に入れると
バタンッと大きな音を起てて扉を閉めてしまった
「あの…レイ……?」
ガチャ
「………」
「…安心しろ,今日は襲わねぇから」
よかった……
…とは言いつつも玲也は前科者だ
流石に今日はする様な雰囲気ではないが
昔はかなりの回数で襲われた
「信じろって…」
優しく頭を撫でられる
玲也はいつも,俺をなだめる時頭を撫でる
「…俺なんかに優しくしないで……」
俯きながら,小さく呟く
玲也は黙って俺を引っ張り,部屋の中央にあるソファーに座らせる
生徒会室まで広いんだ…
妙に納得した風に部屋を見渡す
「馨夜」
ビクッ
急に名前を呼ばれて肩を震わせる
「怯えんなよ
俺は怒ってねぇから」
優しく諭す様に言われるが,内心ビクビクしていた
「…怒ってない?」
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