篠田学園-1部-
3
玲也 Side
「…馨夜……だろ?」
昨日は滅多に仕事をしない蓮が仕事したり,変に上機嫌だったり,SEXの誘いを断ったりしてた
今日も,いつもなら煩いから行かない食堂へ行くとか言い出して……
天変地異の前触れだと思った位だ
でも,それすら吹っ飛ぶ位に俺は驚いている
「馨夜…なんだろ」
目の前(正しくは蓮の前),にいる青年
絶対に馨夜だ
俺はButterflyというチームに所属している
“四神”は常に総長の近くで手となり足となり
あらゆる面で総長を助ける
その中でも俺は,総長の次に強い“青龍”
しかし少し前,解散命令が出た
勿論反対した
現在活動停止となっているが,総長が行方不明になってしまい復活はしないと思っていた
でも,今目の前にいるのは確実に総長・馨だ
「……馨夜…」
髪の色も長さも違う
眼鏡も掛けてる
でも分かる
馨夜なんだろ?
お願いだから“うん”と言って
強く願って縋るように見つめると,馨夜は小さく頷いた
「馨夜っ!!!!」
思わず抱き締める
久し振りに抱き締めた馨夜は少し痩せていた
玲也 Side...END
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