篠田学園-1部-
2
｢おい,転入生｣
嫌な事は頭から排除して,
俺がﾃﾞｻﾞｰﾄのｾﾞﾘｰを食べようと,ｽﾌﾟｰﾝを持った時
騒ぎの原因が背後にやってきた
勿論,そいつは生徒会長である天埜蓮
後ろにも何人かいるが,
蓮の背後に立っていて顔が全くと言っていい程見えない
王様かよ……
｢………｣
呆れてものも言えない
辺りはｼﾝｰｰｰｰｰと静まる
｢昨日はどうも
会いたかったぜ？｣
｢こちらこそ,お忙しい中一生徒に付き合って頂き,
ありがとうございました
出来ればお会いしたくありませんでしたけど｣
｢昨日の口調はどうした？
お前こんな性格じゃねぇだろ,ﾀﾒ口聞いてみろよ｣
変に畏まって言ったが,
やはり学園のｱｲﾄﾞﾙｸﾞﾙｰﾌﾟのﾄｯﾌﾟ(笑゛は誤魔化せなかった
｢うっせぇ,バ会長
俺に何のy………｣
文句を言う為に振り返り見上げると蓮の斜め後ろに
最近裏切ったばかりの
見知った顔が驚いた表情で立っていた
｢………馨夜……｣
ｼﾝｰｰと静まり返った食堂に,男の声が響き渡った
.
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