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篠田学園-1部-
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俺が生まれた篠宮は、篠田の分家だった。


篠田は世界トップレベルのシェアを持つ大手企業で、一族で会社を経営していた為、分家である篠宮も自動的に裕福であった。



また、伝統を大切にする習慣があり、例え血が繋がってない程の遠い親戚でも、日本古来の“道”(剣道や茶道など)の習得しなければならなかった。


結婚相手も徹底的に調べ上げ、性格・頭・身体能力…等を全てをトータルして選んでいた。


勿論、外人と結婚するなんて言語道断。





そんな篠田一族の中に、銀髪・青瞳の男の子が生まれた。



それが俺だ………




















「篠田…?」

慶輔に声を掛けられ、はっとする。


「ん?何?櫻木」



ニコリと微笑んで返すが、慶輔の眉間の皺はまだある。


それでも何を思ってか、俺に問い掛けたりはしなかった。



「変なの」


くすっと笑えば可愛いを連発してくる敦に溜め息をつく。


しかし、いつまでも立ち話を玄関なんかでしている訳にはいかない。


「奥……上がってけよ、立ち話じゃあれだし」



二人に目配せして背後について来る気配を感じ乍、リビングへと歩を進めた。









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