篠田学園-1部- 11 「“スイーツは週一で総入れ替えされる予定です 献立表は後程届けに参ります リクエスト等がございましたら何なりとお申しつけ下さい 佐久間”」 「誰?」 俺が呆れつつも読み終えれば、昇が訝しげに呟いた。 まぁ無理もない。 「勇さんの秘書みたいなの 頭良いしいい人なんだけど心配性…で妙にお節介 ついでに調理師免許なんか持ってるから、偏った食生活叩き直された……」 はぁ〜と溜め息をつくと昇は俺の肩に右手を回して妙に上機嫌に言った。 「お前の甘い物好き、解ってくれてるめっちゃいい人じゃん、普通ここまでしてくれないっしょ」 「まぁね」 俺が返事をすると、昇は皿を片手にスイーツをどんどん乗せていく。 「うまそVv あ、俺も食っていぃんだよな?」 「いぃんじゃねぇ?」 昇はご丁寧にも設置されていた小洒落たテーブルに皿を置くと俺を手招いた。 「いろいろあって疲れてるんだろ?」 近くに寄ると差し出された皿に目を丸くした。 「部屋一通り片付けてからにするよ」 俺が言うと少し残念そうに昇は溜め息をつく。 . [*前へ][次へ#] [戻る] |