篠田学園-1部-
6
「…んっ……」
修吾の舌が俺の口の中に侵入してくる。
「よ…り………んっ」
「馨…」
「はぁ…ん……」
ガチャ
もう息が続かない…と思ったのと音がしたのとはほぼ同時だった。
「おい、修吾
SILVER行くから金………………………邪魔したな」
男は俺らの姿を確認すると開いていた扉を閉めようとした。
「おぉ、すまねぇな」
否、なに言っちゃってんの!???
俺気持ち良いの好きだけど今はヤる気はねぇよ!??
「ちょっ……て、クノ?」
俺の“クノ”発言にその男は立ち止まった。
何でここに…ってか、助けろ薄情者!!!
「?」
「修吾、…そいつ誰?」
「俺の愛しい人Vv」
修吾は俺を抱き締めると上機嫌に言った。
「俺は俺のモンだし」
眉間に皺を寄せて呟くと強く抱き締めてくる腕から抜け出した。
「んで逃げんだよ」
「うっせ」
ムスッと呟く修吾に俺は素っ気なく返す。
無視されている事に苛立ったのか、男は眉間に皺を寄せて唸る様に呟いた。
「っつかお前誰だよ」
「転入生の篠田馨夜」
男の問い掛けに答えたのは、何故か修吾だった。
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