篠田学園-1部-
3
「これ、お前のカードキー」
はい、と言って修吾に手渡されたのは黒いカードキー。
勇さんのはゴールドだったから、多分立場で違うんだとは思うけど。
「これは?」
そう、俺の手にはもう一枚ワインレッドっていうのかな?カードキーがあった。
「あぁ、俺の
この隣にある部屋だから」
「何で?」
何で俺が寮監なんかのカードキーを持ってなくちゃいけない訳?
「あ、返品不可だから」
「否、その前に何で俺に渡すの?自分のは?」
「スペアだから大丈夫〜」
俺が不思議に思って問うと修吾は楽しそうに答えた。
「……んじゃ、貰っとく…」
俺は諦めたように溜め息をつく。
「あぁ、そお言えば…
よりちゃん何で寮監なんかやってんの?」
「あ〜、本業こっち」
「まぢでか?」
「まぢ」
俺が驚くと修吾はケタケタと笑った。
あ〜なんかカワイイ。
「よりちゃんカワイイ〜」
思わず声に出しちゃった(笑゛
「俺としてはカワイイよりカッコイイの方がいいんだけど」
わぁ〜お。
眉間に皺寄ってる〜、
めっちゃ不機嫌っ
「んぢゃ、カッコイイで」
俺が訂正すると、修吾は上機嫌に俺に抱き付いて来た。
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