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篠田学園-1部-
3




《これからどうするつもりだ?》


家に帰るのに不都合があるなら引き取るつもりで聞いた。


放ってはおけないと思ったからだ。



《帰る。やらなきゃいけないことも沢山あるし、第一…まだ学生だし》


きっぱりと言いつつも、“学生”と言った時に表情が曇った。


《そうか…馨夜の事は任せておきなさい、俺が責任を持って面倒を見るから》



にっこりと笑ってやると、少し表情が和らいだ。


本当なら薫も引き取りたかったのだが、今それをやると俺に疑いの目が向けられる。



結果馨夜の存在が明らかになり、馨夜が不利になる。


薫ならまだ大丈夫だ。



例え駄目でも、無理矢理俺が引き取っても根本を解決しなくては同じ事の繰り返しだ。


これ以上無駄に多く傷付く必要はない。


それでも問題を解決する時には今まで以上に厳しい裏切りがある筈だ。


最奥の真実を知って救われるか堕とされるかは本人の心持ち次第。


「馨夜、お前に耐えられるか?」


俺は決意したような強い眼差しの薫を視界の端に留めながら、最愛の名を呟いた。






勇Side...END

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あきゅろす。
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