篠田学園-1部-
解散
カズも捕まり俺も助かり薫も無事救出され、事件は幕を閉じたように思われた。
でも、まだだった。
留置所にいたカズが脱走し、NightにいたButterflyを襲ったのだ。
カズはそのまま行方をくらまし、ボロボロになったNightだけが残った。
Butterflyは壊滅状態。
これ以上迷惑をかけられないと考えた俺は、勇と相談してButterflyを解散することを決意した。
そしてメールを送ろうとした時、病院の俺の隣のベッドで寝ていた薫が急に声を出した。
《俺、イギリス行くわ》
《は?だってお前…》
《篠田社長だよな、手配してくんね?》
決意したような表情で勇を見つめる薫に、勇はあっさりと頷いた。
それからすぐに薫はイギリスへと向かった。
最後にもう一回何で助けたのか聞いてみたけど結果は一緒。
邪魔だったからって言って去って行った。
取り敢えず要に勇の事は言わないらしいし、裏切った件はカズが触れなかったらしい。
要から早く帰って来いと連絡があったそうだ。
薫が日本を去った後、俺は玲也にメールを送った。
本文にはただ一言。
“Butterfly解散”
俺は面倒事から逃げたんだ。
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