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篠田学園-1部-
異国の血



一年半前────


「じゃ、おやすみなさい」

「おやすみな、さい」



イギリスで例の事件があってから、俺は篠宮の本家である篠田の長男に出会った。


名前は篠田勇。

その精悍な顔立ちに思わず見惚れてしまったくらいだ。

その勇に引き取られ…否、誘拐されたのは病院だった。


いきなりやって来た勇に俺は突然抱き抱えられてそのままさらわれた。



まだ数回しか会ったことがないうえに俺が忌み嫌う篠田関係の人間。

抵抗するには十分過ぎる程の理由はあった。
でも俺はしなかった。

それは多分俺が人生に絶望していたから。





それから俺らは日本に渡り、篠田勇の養子でハーフの日本人として中学校に通った。


あんな事件があった後だからって俺の夜遊び癖が治るはずもなく、俺は中学3年の終わり頃からまた遊び始めた。


日本に来たのが3年生の頃だったから、実際は来て直ぐ夜遊び始めた事になるんだけど。


最初は渋っていた勇だったが、俺が勇がSILVERの元総長であった事を知ると渋々承諾してくれた。



それからちょうど中学校を卒業した頃、俺はレイと名乗る人物に出会った。








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