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篠田学園-1部-
4




「ほな話しも終わったことやし、俺キョウに聞きたいことあんねん」


突然真剣な面持ちで俺の肩に手をかけた康輝に、無意識に息を呑んだ。


「俺だけやのうて多分みんな聞きたがっとる、分かるな?」

「う、ん……」

「おい、タキ…」

「黙っとれやワレ」


俺の表情を見て、康輝を止めようとした慶輔が肩を揺らした。

振り向いて慶輔の方を向いた康輝の表情はここからじゃわからないが、余程なことになっているんだろう。

そうじゃなきゃ、恐持てクールが売りの慶輔が肩をびくつかせたりなんかしない。


慶輔が黙ったのを確認すると康輝は再びこちらを向いて、俺と視線を絡ませた。

わずか数秒だけね沈黙を作り出し、康輝はゆっくりと口を開いた。


「…なんで、いきなりいなくなったりしたん?」



空気が一瞬にして凍ったのが分かる。


“怒ったりせぇへんから”

そう言った康輝の眉は情けないくらいに垂れ下がっていた。











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あきゅろす。
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