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篠田学園-1部-
3




「おい白髪犬、ふざけてる場合じゃねぇんだよ」


不意に玲也が康輝を睨みつける。

そりゃもう人の一人や二人、簡単に殺せちゃいそうなくらいの目力で。


「…せやな、これくらいにしといたるわ」

「変態ジジイが」

「まだ20やし」

「もう20だろ」

「…キョウ〜ケイが虐めよる」


玲也の一言でやっと離れてくれた康輝が慶輔の一言で再びくっついてきた。


今度は直ぐに離れたんだけど、修吾と慶輔の表情まで怖くなった。



「で、カズのことを考えると黒翼に協力して貰った方が安全なんだよな?」

取り敢えずこの場の収まりをつけたかったから、玲也に確認をとる。


「でもお前が黒翼の奴らと顔合わせる事になんだぞ?」

「人数は指定されてねぇし、サシならどうにかなんだろ」


直接やり合ったことはないが、間違ってでも殺されるって言葉なさそうだ。

てかそれ以前に喧嘩するって決まった訳じゃないし。


「あっちはレンのみでこっちはキョウとレイでも大丈夫そうじゃね?」

「じゃ、その方向で」


不意に割り込んできた修吾の一言で、さんざん悩んでいた事がさらっと決まった。


玲也はまだ納得してない雰囲気だけど。





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