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篠田学園-1部-
7



カズが消える前日、舞蝶が突然病院から姿を消したらしい。

俺はあくまで部外者だったから後日談として聞いただけなのだが。


「行方不明じゃなかったのか?」

「最近また出て来たんだ、新しい仲間と一緒に」


そう言ってトントンと龍汰の人差し指が示した所には聞き慣れない英単語が書かれていた。


「GenocideのGeek?」

「“集団殺戮”の“嫌な奴”…随分と素敵な名前だと思わない?」


ニッコリと言った龍汰の爪はGeekの文字を潰していた。


「で、このGeekってやつがカズか?」

「正解。新しい仲間も結構増えたらしいよ」


相変わらずの笑顔で未だ名前を潰すのを止めない龍汰に顔が引き攣る。


「ここで問題、前回の件で舞蝶を逃したカズは仲間が揃った今何をすると思う?」

「リベンジ…てか?」

「そ、で四神の連中は時間ないから白虎呼んでで学園で作戦会議ってとこかな」


「今責められたら確実に負けるな」

「そんな暇ないはずだよ」


冷や汗をかいた俺に、龍汰はさらりといってのけた。


「カズの事でいっぱいいっぱいなのに、僕らを責めてる暇なんてない」

“それより僕が言いたいのは…”



小さく笑った龍汰に、俺は溜め息をついた。





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あきゅろす。
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