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篠田学園-1部-
4




「この俺様を無視するなんざ、いい度胸してんじゃねぇか」


きゃーきゃーと騒ぐ回りのチワワには目もくれず、ずんずんと歩を進めて俺の目の前まできた。


「あー、お久しぶりです…」

「ふざけてんのか」


流石にヤバイ雰囲気を察して、顔を引き攣らせながらも挨拶してみるが全くもって効果なし。

否、むしろ逆に怒らせた?


「来い」

「え…?」


やばいなぁ〜なんて一人無駄に焦っていたら、一生残りそうな皺を眉間に刻む蓮にいきなり腕を捕まれる。



「ちょっ、何なんだよ」

「お前を生徒会に入れる」

「はぁ!???」


俺の腕を掴んだその体勢のまま、破壊された扉に向かって歩き出した蓮に思わず声を荒げた。

否、荒げようとしたんだけどすっごい力で体ごと持ち上げられて出来なかった。


「つべこべ言わず俺について来りゃいいんだよ」

「ちょ、タンマっ」

「あー、マキ!!業者手配してドア直しとけ」

「あ、了解しました」

「槇の裏切り者!!」

「否、俺元々黒翼だし」



言い争っているうちにも蓮はどんどん歩いてしまって、俺は教室を出た時点でキッパリと諦めるざるを得なかった。






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あきゅろす。
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