篠田学園-1部-
4
俺が怒鳴ると勇さんは呆れ顔で呟いた。
「誰に似たんだか…」
「お前だよ」
「もう決定事項だし
学園には可愛いコもいるんだから、諦めなさい」
諭す様に言われたら、もう駄々はこねられない。
ってか、今更変えらんないよな…
「ま、いっかぁ〜
頑張ってセフレみつける」
溜め息混じりに呟くと、
勇さんは満面の笑みを浮かべて俺の顔を見た。
「大丈夫、見つからなくても俺がいるから」
「……あ〜
で、あと知ってなくちゃいけない事ってある?」
「ん〜特には無いかな」
あからさまに話し反らしたのにきちんと答えてくれる勇さんは偉いと思う。
「じゃ、寮の場所教えて?
もう行くから」
「待ちなさい」
スッと席を立ち、立ち去ろうとしたが
理事長室の扉の前で呼び止められてしまった。
「なに?
まだなんかあんの?」
はぁぁ〜
大きい溜め息をついて後ろを振り返ると、真剣な顔をした勇さんの顔があった。
「生徒会には絶対に近付いちゃ駄目
いくら顔が良くても最低の奴らだ」
………
「それ、もっと早く言って貰いたかったよ」
ホント、心の底から思った。
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