篠田学園-1部-
2
《ジェーって何の仕事してんの?》
不意に疑問に思って、何気なく聞いてみる。
《ん〜、人を助ける仕事かなぁ》
言葉を濁すジェフリーに、聞いてはいけなかったか…と、少し後悔の念にかられる。
そして、苦笑して誤魔化そうとした時、奥から焦ったようなロイドの声が聞こえた。
《キョウヤ、ブライアン神父が!!!!》
携帯を片手に大分焦った様子のロイドから出た一言に、唖然とした。
────ブライアン神父が、襲われた。
体が無意識にチャペルへと向かっていた。
その時ジェフリーが口元に笑みを浮かべながら、ついて来ていた事に気付いていたら、ブライアン神父は死ななかったかもしれない。
《ブライアン神父!!!!》
チャペルの二階にある、ブライアン神父の寝室を大きな音を起てて開く。
寝室は真っ暗で、ベッドには誰かが寝ているような膨らみがあった。
近付くと気付いたのか、ブライアン神父が眠たそうに起き上がった。
《あぁ、キョウヤにロイドですか
そんなに慌ててどうしたんですか?》
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