篠田学園-1部-
“ジェフリー”
三年前──
《キョウヤ、今日も来てやったぜ〜♪》
バンっと大きな音を起て、バー・Homeの扉が開いた。
騒がしかった店内は一瞬静まり返り、再び先程以上に騒がしくなる。
《ジェー、何言ってんの〜？
キョウヤはあたしんだからねっっ》
《アンディーっもっと言え》
《ジェーんじゃねぇ、俺んだ
なぁ、キョウヤぁ？》
《クリス!!目が笑ってねぇからっ》
《いや〜ん、ダーリン奪っちゃ駄目Vv》
《黙れジェームズ》
《うっせぇジェシカだっつのが分かんねぇんか、このクソガキ》
《ジェームズ、地が出てる》
《キョウヤ〜俺無視？酷くね??》
《うっさいジェー》
突如現れた金髪によって騒がしくなった店内。
ジェフリー。
副長にして、Butterfly唯一の二十歳。
出会いは至極単純。
スワロの四人とつるむようになって、Butterfly結成を考え始めた頃にHomeに来始めた。
本当にそれだけなのに、何故か仲良くなった。
《キョウヤみたいな綺麗なのがいるんだったら、もっと早くここ来ればよかったかなぁ〜》
へらへらと言ってのけるジェフリーにキョウヤは小さく笑みを零した。
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