篠田学園-1部-
10
「ふーん、こいつは知ってんの?」
俺の隣にいる昇が不意にニヤニヤと笑みながら俺の肩に腕をかけた。
「知らねぇよ、つか教えないし」
「ならよし、馨夜の同室ってのを許してやろう」
「SILVERの大将なんざに許して貰わなくても、たいして変わりゃしねぇよ」
偉そうに言ってのけた昇に対し、蓮は不機嫌且、偉そうに昇を睨む。
「喧嘩売ってんの?レン」
「はっ、格下ごときに売る喧嘩なんざ生憎持ち合わせてねぇ」
眉間に皺を深く刻みながら見下す蓮に昇は小さく舌打ちした。
「行くぞ、優等生」
蓮は俺の腕を掴み昇から引き離し、ぐいぐいと歩き出した。
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