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篠田学園-1部-
ホテルにて


馨夜Side




カフェに入ってお茶をして。

それから蓮がホテル集合時間ギリギリだって事に気付いて。


バーナードはホテルの名前と明日の出発時間を聞いてそそくさと帰って行った。


そして今、俺は大いに後悔している。



『《おい、俺に伝えないでこっち来てるたぁどぉゆう訳だ?あぁ?》』


はい、例の如くクリスさんです。


勿論目の前にいる訳じゃなくて電話越しなんだけど、本当に怖い。


ついでに言うとこの携帯は秀の。


…お察しの通り、秀が裏切った訳ですよ。



あ、あとバーナードもクリスに教えたらしい。


『《聞いてんのかぁ?》』

《そりゃもう、耳の穴かっぽじって聞いてます!!》


『《ほお、じゃついでに耳ごと落としとけ》』


電話越しにクツクツと笑う声を聞いて竦み上がる。


『《まぁいい、今日はこれくらいで許してやるよ》』

《……は?》

『《じゃあな》』



プツ

プー プー プー


《…何?》



有り得ないくらいにすんなりと引き下がったクリスに拍子抜けけする。



「何だったんだ?」

「さぁ?」




俺と蓮は顔を見合わせた。






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