篠田学園-1部-
4
《久しぶりだな、キョウヤ
今までどこ行ってた?》
背後に凶悪面の男が一人。
声音からして、多分これまでに無いくらいに上機嫌。
んで、多分これまでに無いくらいにうずうずしてる。
喧嘩したくて。
《バーナード…》
《覚えててくれるたぁ、光栄だなぁ…》
蓮と秀が茫然と俺とバーナードを見詰める中、俺もゆっくりと踵を反す。
そして、制服のポケットから銀の塊を出して、
投げた。
《エロ声野郎を忘れるわきゃねぇだろ、この変態!!》
《あっぶねぇな!!
つかこの俺のプロポーズをそんな軽く返すな!!!!》
ぱしっといい音を起ててその銀の塊をキャッチしたバーナードは、不機嫌そうに俺の元へと歩き出した。
《いきなりいなくなったかと思えば、連絡つかなくなるし。
帰って来たは来たで変なお供つれて来るし
どんだけ心配したと思ってんだよ》
《ごめ………て、そもそもお前俺らの敵だろ!!》
珍しくしおらしいバーナードを見て謝りかけるが、ふと気付きバーナードから間合いをとった。
《はぁ?もお和解したじゃねぇか》
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