篠田学園-1部-
3
理由は簡単。
「優等生、肩貸せ。今度こそ寝る」
…という蓮の一言から。
じゃあ何でさっき寝なかったんだよ、という質問は軽くスルーされた。
てか、今更ながら一班(3人)に一つタクシーって凄くね?
しかも、“SHINODA HIGH SCHOOL”って入ってるし!!
そういえば無駄に金持ちだったんだよ、勇さんて。
「会長、マダムタッソー行くけどいい?」
「ん、勝手に…しろ」
相変わらず顔色が悪い蓮に、どっちが薬常備者だかわかんねぇな…なんて思ってからふと、気付く。
「会長、酔い止め飲んだ?」
「…持って来てねぇ」
その直後、俺が持って来た酔い止めを無理矢理蓮に飲ませたのは言うまでもない。
「ん〜、思ったより凄くは無かったね」
例の蝋人形の館を出て、秀が一言。
じゃあ、何で行ったんだよ。
…と、まぁ、展開が速いのはさておき。
「カフェとかねぇのか?」
「近くにある筈」
「じゃあそこ行くか〜」
はい、上から蓮、俺、秀の順番です。
…じゃなくて。
今の俺は上の文から分かるように、かなり混乱してる。
否、まぢで。
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