篠田学園-1部-
3
それから一年。
9才になった頃。
Homeには両親がいない時なら昼夜問わず訪れる様になっていた。
そんな頃の昼のバーで出会ったのがロイド。
《お、珍しい毛色の猫がいる》
俺を見た第一声がこれ。
こっちから言ったら、金色ばっかの中を黒に染めて、尚且逆プリンになってる大男の方が珍しい。
この頃ロイドは11才。
身長は170aとちょっと。
身長差は約40a。
心の底から“食われる”って思った。
ロイドと仲良くなると、ロイドの友人のクリスを紹介された。
で、当時10才のクリスの第一声がこれ。
《へぇ、懐かない野良猫ねぇ……服従させてぇなぁ》
年齢を確認したくなったのは言うまでもない。
きっとクリスは、生まれた時からSだと思う。
俺が丁度10才になった頃には、マスターの友人の子としてジェニファーがバーに訪れてきた。
《父様、私あれをペットにしたいわ》
俺を指差しながら言われた時は貞操の危機を感じた。
それからなんだかんだで四人でツルむようになる。
見目豪華だった為か、喧嘩等のトラブルに巻き込まれがちになるが、その都度倒していく。
地元である程度有名になった頃、夜の町を歩いていると、一人の少女の強姦現場に遭遇する。
半ば無意識に助けて名前を聞くと、何故かジェームズと名乗った。
《あ、カモフラージュで女装してっから
趣味じゃねぇよ?》
その女装の完璧さは、最早趣味としか言いようが無かった。
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